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2012年映画ベストテン(劇場公開、映画祭公開) [映画年間ベスト10]

映画ベストテンサイトbemに2012年度劇場公開ベストテンと映画祭公開ベストテンがアップされました。な行のトップバッターです。http://bem12.jimdo.com/
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2011年未公開映画ベスト10 [映画年間ベスト10]

2011年未公開映画ベスト10をBEMhttp://bestmov.jimdo.com/2012/01/01/%E5%A4%8F%E7%9B%AE%E6%B7%B1%E9%9B%AA/に寄稿しました。この中では、4位の『ラブリー・マン』が3/9からの大阪アジアン映画祭のコンペ部門で上映されます。

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2011年映画ベスト10(劇場公開、映画祭公開) [映画年間ベスト10]

2011年映画ベスト10(劇場公開、映画祭公開)をINTROhttp://intro.ne.jp/contents/2012/01/17_2259.html#04に寄稿しました。
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2010年ベスト10(劇場公開作品) [映画年間ベスト10]

INTROに2010年ベスト10(劇場公開作品)http://intro.ne.jp/contents/2011/01/16_1342.html#05がアップされました。邦画ベスト10と、洋画ベスト5を選出しています。
なお、邦画の第10位に選んでいる『ベオグラード1999』の公式サイトで、金子遊監督にこのベスト10をご紹介いただき、コメントを頂いております。こちらもぜひ併せてご覧ください。http://johnfante.seesaa.net/

2010年ベスト7(未公開作品) [映画年間ベスト10]

昨年に引き続き未公開作品ベスト7です。機会があったら観てみてください。

1.Medium Rare/ Bazi gete(イスラエル)
61分の中篇ながら「最近ガツーンとくるフィルム・ノワールないよなぁ…」なんて呟きを吹き飛ばしてくれた作品。『イスラエル映画史』(ラファエル・ナジャリ監督)での、「トラウマ社会であるイスラエルの映画は、夢想主義である」という言葉を想起した。Asafは30歳、独身のサラリーマン。ある晩、黒人が暴行されている場面を目撃してしまう。それからAsafkの中で何かが変わり始め…。
音をカットした冒頭のシーンから特異的。間髪入れずに、アングル(暴力男の禍々しさ!!)と揺れ(臨場感!!)を最大限に発揮した衝撃的な暴行シーンに入る。そこからはAsafの行動を淡々と追うだけなのだが、全てがどこかしら狂っていて悪夢のよう。何が怖いって何が狂っているのが、何がそうなってしまったはっきりとした原因なのか、観客にはよく分からないのだ。1978年生まれのインディペンデントの監督。新しい才能の誕生を確信した。

2.The Abandoned/ Adis Bakrac(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
孤児院では、女校長のもと、少年少女が生活していた。そこに新しい男性マネージャーが来る。Alenを含む三人の男子生徒は、Sentoという街に住む男のもと、盗みを働いていた。Alenは両親のことを知りたいために、Sentoの運び屋をやるのだが…。
最初の出産シーンから度肝を抜かれる。次のシーンはサラエボオリンピックを孤児院の子供たちが真似するシーンなのだが、着地に失敗した子供が救急車で運ばれていくなど、トーンは一貫して暗く、そこかしこに戦争の傷跡が感じられる。が時々ハッとするような映像表現がある。予想のつかない展開に、魔術的とも言えるストーリーテリング。独創性のあるシーンの連続だが、何故か懐かしい感じがする映画。

3.Sons Of The City/ Raj Nidimoru/Krishna DK(インド)
ムンバイのガネーシャの祭りの間に起きる事件を様々な視点から追う。外国から来て会社を設立した男は、ボディガードに雇えとチンピラに脅され、断ると襲われる。クリケット選手の男はチームに入るには金が必要で、恋人が親の押し付けた男と結婚させられそうだ。三人のチンピラは銃を手に入れたことから、銀行強盗を計画するが…。
演出が冴えていてスピード感のある編集がかっこいい。様々なシステムの腐敗と祭りの狂騒がよく描かれ、ムンバイという都市が肌で感じられる。立場の違う5人を追っているのに誰一人としてステロタイプだったりボケた描き方だったりしないのがボリウッドの底力を感じさせる。ツイストの効いたラストもよい。

4.TO HELL WITH THE UGLY/ TO HELL WITH THE UGLY(スペイン)
Eliseoは醜い、びっこの独身40男。農場を経営する母を亡くし困っていたところに兄の嫁Natiが来て手伝ってくれるようになる。Eliseo とNatiはともに働くうちにいつしか…。
主要登場人物のダメぶりが、笑うために描写されているのかそういうわけでもないのかよく分からないほど無様。しかしラスト10分奇跡が。それまでのダメダメぶりが効いて、EliseoがNatiのために歌うシーンでは涙が止まらなくなる。ブ男とオバサンが主人公というのも含め、その圧倒的なラディカルさが買える映画。NACHO G. VELILLAは2008年の初監督作品『Fuera de Carta』がゴヤ賞主演男優賞、助演男優賞を受賞している。

5.The Back/ Liu Bingjian(中国)
故郷を離れレストランを開いていたHongだが、彼は実は毛沢東の絵を描いていた父に虐待されて育った。冒頭の性的虐待っぽいシーンから痛々しい映画。その後は成人のHonの傷と閉塞感を、たまに幼少期のフラッシュバックを挟みながら、凝った構図や冴えた演出で描く。ラストの強烈パンチがとにかく強烈な映画。残酷シーンがいくつかあり万人に勧められる映画ではないと思うが作家性が際立った作品。
中国出身のリュウ・ビンジェン監督の長編4作目。2作目『涙女』はカンヌのある視点部門に出品され、日本でも公開された。『涙女』も検閲が通らずカナダ、フランス、韓国の合作とのことなのでこの作品もそういう経緯なのかも(毛沢東・共産党への皮肉が効いている)。

6.River on Air/ Chu Kewei(中国)
舞台は川と運河と古い街並みが残る小都市で6人の男女が触れ合い、すれ違い、恋に落ちる話。レスリー・チャンといしだ壱成を足して2で割ったような甘いマスクの主人公がある女性にひと目ぼれする。京劇の練習に引っ張り込まれるあたりのユーモアに笑わされ、二人の出会いに胸がときめく。
撮影が全般的にいい。運河、古い街並み、食堂の蒸し物から出る水蒸気、質感が出ている風景は風情があり、うっとりさせられる。京劇など伝統芸能の使い方もセンスを感じさせる。クライマックスの野外映画のシーンで、スクリーンの布のひらひらした質感を感じた時涙がこみあげた。ラストが弱いのが残念。

7.The Over The Hill Band/ Geoffrey Enthoven(ベルギー)
もうすぐ70歳のClaireは夫を亡くし、お葬式で久しぶりに逢ったミュージシャンの息子Sidが困窮していることに気付く。昔歌っていた三人娘とまたグループで歌い、息子を助けようと考えつく。レコード会社のコンテストへの出場も決まったが…。
Sidのはじけたキャラと、その音楽についていけない老女三人組の組み合わせが可笑しく、前半はワクワクし笑いっぱなしだった。音楽自体もよく、三人組の歌がどんどん様になっていくところもとてもよい。世相を現しているのかと思うほどトーンが変わってシニカルなラストが、作品全体のグルーヴ感を失わせているところが残念な作品。

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2010年ベスト10(映画祭公開作品) [映画年間ベスト10]

映画祭公開作品に限ったベスト10。愛すべきオディアール作品が一位とすると、ポルトガル映画祭で観た驚くべきいくつかの作品の中でも最も衝撃的だった作品『トランス』のテレーザ・ヴィラヴェルデ監督については、私もこの作品しか知らず、他の作品もぜひ観てみたいと思わせた。後の作品の各評は映画祭レポートに書いているのでそちらをご参照ください。7位と10位は幸運にも監督・俳優インタビューできてますのでそちらもぜひ。

1. アンプロフェット/ジャック・オディアール フランス映画祭 http://intro.ne.jp/contents/2010/04/02_1741.html
2. トランス/テレーザ・ヴィラヴェルデ ポルトガル映画祭
3. トーマス、マオ/チュウ・ウェン 東京フィルメックス http://intro.ne.jp/contents/2010/12/14_1209.html
4. 妖術/ク・へソン 東京国際映画祭 http://intro.ne.jp/contents/2010/11/14_1646.html
5. ふゆの獣/内田伸輝 東京フィルメックス http://intro.ne.jp/contents/2010/12/14_1209.html
6. 密告者/ダンテ・ラム 東京フィルメックス http://intro.ne.jp/contents/2010/12/14_1209.html
7. ゼフィール/シェイマ・ウズンラル 東京国際映画祭 http://intro.ne.jp/contents/2010/11/14_1646.html
http://www.tiff-jp.net/report/daily.php?itemid=1672
8. 4枚目の似顔絵/チョン・モンホン 東京国際映画祭 http://intro.ne.jp/contents/2010/11/14_1646.html
9. 独身男/ハオ・ジェ 東京フィルメックス http://intro.ne.jp/contents/2010/11/14_1646.html
10. 素数たちの孤独/サヴェリオ・コスタンツォ 東京国際映画祭 http://intro.ne.jp/contents/2010/11/14_1646.html http://www.tiff-jp.net/report/daily.php?itemid=1685

今年はポルトガル映画祭がとにかく事件であった。日参できたわけでもないのだが、「過去作品を含めた地域映画史的に重要な作品を抑えたラインナップで、上映作品が次の上映作品と響き合い、「観れば観るほど理解が深まる」セレクション」とINTROに書いたとおりであった。TIFFのコンペなど、地域を縦断せざるを得ない新作を集めた映画祭の弱さを感じざるを得なかった。アジアの先鋭的な作品に(コンペを)限っている東京フィルメックスもそれぞれの作品が呼応し合い、珍しく邦画がグランプリということもあり盛り上がった。
今年は一昨年ほど暇ではなく、小さな映画祭にはあまり行けなかったのだが、意欲的なラインナップの映画祭が地方でよく開催されていた印象を持った。

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2009年ベスト10(劇場公開作品) [映画年間ベスト10]

2009年ベスト10(劇場公開作品)がINTROにアップされました。http://intro.ne.jp/contents/2010/01/16_1200.html#07

2009年ベスト8(未公開作品) [映画年間ベスト10]

昨年に引き続き未公開作品のベスト8。実はこのベストが個人的には一番好きだったりする…。既にDVD発売しているものもあり、検索すれば予告編が観れるものが多い。機会があったら観てみてください。ちなみに、タイトルは原題ではなく英題。

1.DELIVER US FROM EVIL/Ole Bornedal (Denmark)
『モルグ』(1994)『ナイトウォッチ』(1997)のオーレ・ボールネダル監督の新作。今年の釜山国際映画祭のワールドシネマ部門、あとシッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭のOfficial Noves Visions Sectionのフィクション部門で上映された。
『モルグ』でヒッチコックと比較されたボールネダル監督だが、この作品に関して私はむしろ同じデンマークということでラース・フォン・トリアー監督を想起した。一番怖いのは人間だということを異常なまでの緊張感をもってデンマークの重たい空気の中で描ききった、非常に力のある作品。これが劇場公開されないなんて…と言いたいところだが、トリアー監督の新作さえ公開されない現実を前に、言っても虚しいだけか。東京国際ファンタスティック映画祭がまだあれば上映されていたのではないかと思うのだが。

2.A Step into the Darkness/Atil Inac(Turkey)
イラク北部に住む一人の女性が、アメリカによる襲撃により唯一の生存者となり、イスラム過激派グループに助けられ洗脳されていく、といった話。あくまで一人の女性の目線で戦争、過激派、テロなどを描いていて非常に価値のある作品。TIFFアジア部門で上映された『私は太陽を見た』とセットで見てほしい作品。モントリオール世界映画祭のFOCUS ON WORLD CINEMA部門で上映。

3.FATHER'S ACRE/ Viktor Oszkar Nagy (Hungary)
80年生まれの女性監督の初監督作品。Hungarian Film Week2009にて「The Gene Moskowitz Prize awarded by the foreign critics」を受賞。本年度ヨーロッパ映画賞のノミネート対象作品でもある。ストーリーは、刑務所から出てきた父と息子の亀裂を描いたシンプルなものながら、シネスコの優雅さを生かしきったような構図、光と闇を効果的に使った、映しすぎない、喋らせすぎない、抑制の効いた演出、何かが炙り出てくるような人物たちの顔、ただただ画面に見入ることの冒険と悦楽を堪能した。新しい才能の誕生を確信した1本。

4.Transmission/Roland Vranik (Hungary)
監督のRoland Vranikはタル・ベーラの「ヴェルクマイスター・ハーモニー」で助監督を務めている。冒頭から不穏な雰囲気が素晴らしい。アクシデントは突然に起こるが、何気ない各シーンにすでにそのアクシデントの萌芽が内包されているようだ。映像や構図の美しさ、斬新さは特筆すべきもの。Hungarian Film Week2009コンペティション部門出品。サラエヴォ映画祭コンペティション部門出品。ワルシャワ国際映画祭FREE SPIRIT COMPETITION部門出品。

5.PHANTOM PAIN/Matthias Emcke (Germany)
『世界最速のインディアン』の主人公みたいな男(この主人公マークはオートバイではなく自転車だが暇さえあればそれで世界中を周り、お金はないけどその人間的魅力で特に女性にモテるといった)が、交通事故で左足を失い絶望を味わうが、また義足で自転車に乗るようになるまでの話。障害を持つことがテーマになってはいるのだが、そのことはあくまで挫折の一つとして描いていて非常に自然体。それよりもマークのキャラクターを欠点を含めて描き、左足を失うことが、マークにとって何かを失うことと同時に得ることになるという描き方が非常に秀逸。
障害者が主人公だと、作る側もそれが一番のテーマになってしまうことが多いと思うのだが、それだと見る側もしんどくなってしまう場合が多いと思う。商業性(ティル・シュヴァイガーのアンソニー・ホプキンスに負けない魅力っぷり!!)を兼ね備えながら、障害を持つ人を描く場合に押さえるべきところはちゃんと押さえたバランスのよさにドイツ映画の成熟を感じた。トロント国際映画祭GALA PRESENTATIONSで上映。

6.HUSH LITTLE BABY/Hella Joof(Denmark)
リハビリセンターで一緒だった4人の女が、幼少期に虐待を受け自傷癖がある者、ヤク中から脱け出せず幼い娘に逢えない者、多発性硬化症を患う者とそれぞれの事情を抱えながら、逃避行の旅に出るロード・ムービー。
女性の生理的な感覚を非常にリアルに再現していて、そこがちょっと好みが分かれるかもしれないが、この映画はとにかくラストが素晴らしい。長い旅をくぐり抜け、それぞれに新しい風景が見えてくる(それぞれというところがとてもいい。それは全員で前向きに生きていくというような押し付けがましさがないから)。1961年生まれの女性監督の4作目。

7.LIKE IT OR NOT/Ben Verbong (Germany)
ガンで余命いくばくもないローラが、夫や三人の姉妹、両親にみとられて死ぬまでを追った話。尊厳死がテーマの作品ではあるのだが、そのテーマが決して前面に出ているわけではなく、妹がローラが病床で泣いている夜に、再会した同級生の男と情事に耽ったり、久しぶりに逢った四姉妹が笑いさざめき合っているシーンばかりが印象的な映画。死と隣り合わせの生の営みが映画を官能的に息づかせている。

8..The Days of Desire/Jozef Pacskovsky(Hungary)
おしの娘アンナがキャリアウーマンとアル中の夫婦のもとで働き始める。夫婦は娘を亡くしており、アンナを自分の娘のように可愛がるが…。ハンガリーの自然や四季を映し出した撮影が美しく、白黒で撮影したことにより寓意めいた意味が出てくる。窓や鏡を使った撮影も上手い。観た後人間の身勝手さ、他者への自己投影などについていろいろと考えさせられる。

今年も多くの優れた映画を観ることができた年であった。そして同時に「映画を観る場」についてよく考えた年でもあった。もうすでに映画マニアの人々は、劇場公開されるのを待っているだけではなく、映画祭に参加するために海外や遠方に遠征したり、未公開作品をDVDで取り寄せたりしている。アート系映画の存続の危機が叫ばれるなか、一体どうするのがいいのか。結論はまだ出ないが、来年度も色々と動きながら、自分で感じて判断していくしかないのか。来年はぜひ私も海外に足を伸ばしてみたいものだ。

2009年ベスト10(映画祭公開作品) [映画年間ベスト10]

今年はINTRO(http://intro.ne.jp/)に「劇場公開作品ベスト10」を寄稿したので、「映画祭公開作品ベスト10」にしてみた。実は相対的な順位はこちらの方が高かったりする。各評はリンク先の「映画祭レポート」で書いてしまったので省略するが、どの作品も確固とした存在感がありながら、一言でまとめようとするとまとまりにくい映画が多い。キャッチーなコピーがつけにくい映画というのは、噛み砕きにくい、すなわち映画としての強度が強いからであるのだが、そういった歯応えのある映画ほど劇場公開が難しい時代になっているのであろう。「劇場公開してもおかしくないレベルの作品」という言い方を筆者自身していたが、この言い回し自体なんとなくおかしなものになっていくのかもしれない。がしかしそんなことよりもやはりぜひ何らかの形で公開を望みたい10本である。

1.西のエデン/コスタ・ガヴラス(フランス映画祭2009,第4回難民映画祭)
http://intro.ne.jp/contents/2009/10/12_1830.html
2.要塞/フェルナン・メルガル(第4回難民映画祭,山形国際ドキュメンタリー映画祭2009インターナショナル・コンペティション部門優秀賞受賞)http://intro.ne.jp/contents/2009/10/12_1838.html
3.タレンタイム/ヤスミン・アフマド(アジアフォーカス・福岡国際映画祭2009, 第22回東京国際映画祭アジアの風部門)http://intro.ne.jp/contents/2009/11/02_0024.html
4.2つの世界の間で/ヴィムクティ・ジャヤスンダラ(第10回東京フィルメックス)
http://intro.ne.jp/contents/2009/12/06_1138.html
5.マニラ・スカイ/レイモンド・レッド(第22回東京国際映画祭コンペティション部門)http://intro.ne.jp/contents/2009/11/02_0023.html
6.ダーク・ハウス/暗い家/ヴォイテク・スマルゾフスキ(第22回東京国際映画祭コンペティション部門)http://intro.ne.jp/contents/2009/11/02_0023.html
7.私は太陽を見た/マフスン・クルムズギュル(第22回東京国際映画祭アジアの風部門スペシャル・メンション受賞)http://intro.ne.jp/contents/2009/11/02_0024.html
8.ヒルデ—ある女優—/カイ・ヴェッセル(ドイツ映画祭2009)http://intro.ne.jp/contents/2009/10/28_0533.html
9.SOUL KITCHEN/ファティ・アキン(ドイツ映画祭2009)http://intro.ne.jp/contents/2009/10/28_0533.html
10.イブクロ ある美食物語/マルコス・ジョルジ(第6回ラテンビート映画祭)
http://intro.ne.jp/contents/2009/09/27_1859.html

映画祭に関して言えば、今年は不況のおかげで時間だけはあったので、国内に限るがかなり行きたいものに行くことができた。ブログやINTROに書いたもの以外でも、「シンガポール映画祭」「つながり映画祭」などが印象に残った。アート系映画存続の危機が叫ばれ、カンヌやベルリンで賞を撮ったものすら劇場公開されるとは限らないような状況で、映画祭の果たす役割は以前にも増して大きくなっているといえる。実際、今年の印象として新しい映画祭の増加を感じた。小さな映画祭、新興の映画祭は集客の点では苦労が見えたが、テーマに沿ってプログラムを組むその姿勢に時代性と映画への情熱が垣間見え、映画の見方の多様性を広げる意味でももっと一般に浸透することを願いたい。
特に障害者の映画を集めた「つながり映画祭」であるが、本当にジャンル(ドキュメンタリーからアニメ)でも、障害の種類(自閉症、知的障害、聾唖、ハンセン病等)でも多様な作品が集められていた。筆者はアニメーションに関しては明るくないうえに、評価的にも実写よりも低くなる傾向があるのだが、実写であると差し障りがあるような描写に関するアニメーションの優位というものを実感した(『どんぐりの家』『ピピ とべないホタル』など)。いずれにせよ様々な映画で様々な形の健常者と障害者の「共生」の問題が扱われ、例えば少し前に発言が問題となった件のブロガー市長に1日だけでも通して観てもらえないのだろうかというようなことを考えた。

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2008年ベスト10 [映画年間ベスト10]

1.歩いても歩いても/是枝裕和
2.HANAMI/ドリス・デリエ
3.静かな光/カルロス・レイガダスhttp://miyukinatsu.blog.so-net.ne.jp/2008-09-18
4.ジェリーフィッシュ/エトガー・ケレット&シーラ・ゲフェンhttp://miyukinatsu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-27
5.デルタ/ムンドゥルツォ・コルネール
6.4カ月、3週と2日/クリスチャン・ムンギウ
7.接吻/万田邦敏http://miyukinatsu.blog.so-net.ne.jp/2008-03-27
8.シルビアのいる街で/ホセ・ルイス・ゲリンhttp://miyukinatsu.blog.so-net.ne.jp/2008-10-25
9.PASSION/濱口竜介
10.クローンは故郷をめざす/:中嶋莞爾http://miyukinatsu.blog.so-net.ne.jp/2008-10-19-1
11.青い鳥/中西健二http://miyukinatsu.blog.so-net.ne.jp/2008-10-19
12.ハンガー/スティーブ・マックィーン http://miyukinatsu.blog.so-net.ne.jp/2008-10-26-1
13.ぐるりのこと/橋口亮輔
14.闇の子供たち/阪本順治
15.王妃の紋章/チャン・イーモウ

今年もコメントしてない作品が多くなってしまった。一位から順に。『歩いても歩いても』、これまで、是枝監督に対してはどうしても手離しで評価する気になれなかった。人間の描き方自体に、倫理的な問題があるような気がしていたのだ。この作品によって、やっと、この監督がやりたいことが理解できたような気がした。阿部ちゃんも、夏川結衣も、樹木希林、原田芳雄も、それぞれが「そうしなければならない」業を抱え、それは図らずもお互いを傷つけたりする。決して和解しないまま、平行線のままでありながらも触れ合う新旧の家族を、彼らのある記憶を、まるで植物を描くかのようにありのままに描くことに成功し、それによって映画はかつてない透明感を獲得している。
2位、『HANAMI』、これも同じような家族の「業」の話である。日本滞在の息子の馬鹿さ加減、レズビアンの娘のスレ具合がリアリティがあり、それが利いているような気がした。もしかしたら『東京物語』より好きかもしれない。
5位、『デルタ』、これだけ禍々しい「事件」を体験したのは久しぶりだ。
6位、『4カ月、3週と2日』、これも紛れもない「事件」をまざまざと体験させてくれた1本。そして事件の発端の当の本人はケロッとしているという寒々しいおまけつき。
9位、『PASSION』、完成度からいうと決して高いわけではないと思うが、撮影期間と、これが卒業制作という監督のキャリアを考えるとやはり驚異的。観ていると増村保三、万田邦敏、ロメールなどの名前は当然脳裏に浮かぶのだが(ご本人はカサヴェテスの『フェイシズ』を挙げているようだが)、そんなことよりも叔母のアパートに3人が集まった一夜はまるで『モード家の一夜』のように柔らかい光とともにいつまでも記憶に残る、そちらの方がよほど重要だと言いたい。勿論制約のせいだと思うが、登場人物の描き込みの深度に差があり、よってラストが多少不可解なのが残念。

あと、ベスト15圏外ですが『人のセックスを笑うな』について。最近DVDを観た男性観客の、ユリもえんちゃんも現代の女性の理想化された姿なのだろう、などという感想を読んでちょっと言いたい気が・・。実際問題、私はユリもえんちゃんも(勿論キュートなのですが)かなりこそばゆく感じた。特に私が腹立たしくなったのは、ユリのお腹がぺったんこだったことだ。これは原作のみるめのユリのお腹に対する、「ぽっちゃりとしたお腹。あの、へその下の盛り上がった、丸い部分に名前はないのだろうか。(中略)オレはそこを何度も、撫でたい」という美しいモノローグが、とても好きだったからで、原作はこの斬新なモノローグがあることによって、凡庸な年上女と年下男の恋愛話から抜け出ていたのに、お腹ペッタンコの永作が演じることによって、映画は「凡庸ないい映画」に収束されてしまった気がした。
それからユリの起き抜けの髪のボサボサ度も足りない気がする。これは原作が賞を取った時に松浦寿輝氏を「こんな寝汚い女に恋なんかするか」と激怒させたいわくつきの描写で、つまるところボサボサ度が足りない映画の方はそれだけアグレッシブさを欠いているのだ。私は「いい映画」よりアグレッシブさの方を買う。

今年はおまけとして縁あって観ることができた日本未公開作品を挙げます。機会があったら観てみてください。
1.Rain/Paula HERNANDEZ(Argentina)
ブエノスアイレスの都会の片隅で偶然出会った、お互いにパートナーがいる男女が束の間心を通わせる、ハートフル・ラブストーリー。女性監督にこだわってみたことを祝福する気になった1本。こういうラストは残念ながら男性にはなかなか撮れないのです。ブエノスアイレスの街の美しさにも痺れた。
2.Once upon a time in Provinces/ Katya Shagalova(Russia)
こちらも女性監督です。こちらはむしろなかなか男性がなかなか行かないシビアさの方に向かっている気がし、かなりの力量を感じました。田舎の狂気に捕らえられていく女性たちの悲壮な姿がひたすら美しい。
3.ATHANASIA/ PANOS KARKANEVATOS( Greece)
こちらも女性問題を扱っているということで押した1本でした。ギリシャの自然の中で一人の女性が社会的に葬られていくまでを描いていながら、淡々とした美しさがありました。
4.Barah Aana/Raja Menon(India)
特にインド映画らしい特異性がなく、普通に面白い映画でした。恋、犯罪、アクシデントと映画を面白くするものが全て入っています。インドの身分差別を観客に体感させる設定も秀逸。Naseeruddin Shahが出ています。
5.Before the burial/Behnam Behzadi(Iran)
監督はバフマン・ゴバディ監督の「HARF MOON」という映画で監督とともにシナリオを担当しています。フラッシュバックの繰り返しなど話法が面白いが、夜のバス内や胡乱な男の様子、天候を生かした演出もよかった。

今年は単純に多くの映画を観ることができた年でした。しかしそのこと自体よりも、そのことによって自分の映画に対する方向性がはっきりしてきたことを喜びたいです。来年もより深めたいです。


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