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ゼロ年代アメリカ映画100 [北米・南米映画]

『ゼロ年代アメリカ映画100』(芸術新聞社)が発売になりました。1999年から2009年までの100本のアメリカ映画の解説と、豪華執筆陣によるコラムで、この10年を振り返ります。2010年が終わろうとしている今、新たな10年に向けてそれぞれの視野を確認するために、アメリカ映画ファンだけでなく、映画ファン必携の書と言えましょう。
私は製昨年順に『アメリカン・ビューティー』『トラフィック』『チョコレート』『メメント』『エデンより彼方に』『ロスト・イン・トランスレーション』『イン・ハー・シューズ』『トゥモロー・ワールド』『リトル・ミス・サンシャイン』『JUNO』の解説を書いています。

ゼロ年代アメリカ映画100

ゼロ年代アメリカ映画100

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 芸術新聞社
  • 発売日: 2010/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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フローズン・リバー [北米・南米映画]

『フローズン・リバー』、本日からシネマライズにて公開されます。フィルメックス上映の際に、レビューを書いています。http://intro.ne.jp/contents/2009/12/06_1137.html

フロスト×ニクソン [北米・南米映画]

観ながらインタビュアーであるフロストにとても親近感を覚えた。私もインタビューはとても好きだから。インタビューの醍醐味は、嬉しがらせると、その人の心が開く。興味や愛情の対象や、情熱の度合いが分かる。自信を持っているところなど、ポジティブな部分が分かる。ちょっと勘にさわるようなことを言って怒らせると、戦闘能力や、プライドの高さや寛容度など人間の幅が分かる。その人の持っている負の部分やコンプレックスも分かったりする。クリエイターなどの話を聞くのは好きだが、クリエイターだから好きなのではなく、それらが強かったりアンバランスな人が多くて、面白いからだ。別に物づくりをしている人じゃなくても、そういう人はいる。まるで宝石鑑定士のように、それらの強弱やバランスを面白がっているだけで、決してその人を自分で判断したり切り捨てたりしているつもりはない。勿論判断はしなければいけないのだけれど。でもそれって例えば会社での人事評価みたいなものではなく、もっと動物的・本能的なものだ。いい人とか悪い人とかも多分あんまり関係ない。犯罪者だって人として面白い人はいるだろう。
フロストが最後ニクソンに逢いに行くのはそういうことだろう。自分の攻撃で、ふと露呈してしまったニクソンの弱さを、インタビュアーだったら愛さずにいられるものか。いいシーンだと思う。
いやいや、落ち込むことが多かったんだけど素直に私も頑張らなきゃ、と思った映画。

白日夢 [北米・南米映画]

あまりに暑いのと、アルトマンの『イメージズ』が尾を引いているのかもしれないが、急に昔一度観たきりのジョン・ブアマンの『殺しの分け前/ポイント・ブランク』が観たくなり、プレミンジャーの『Angel Face』と一緒にアメリカ版DVDを購入してしまう。

昔観た時にテレビで観たのかビデオを借りて観たのか忘れてしまったが、TSUTAYAで探したりする前に購入してしまったのは、日本語字幕がついていない状態で観るのに妙に惹かれたからだ。英語力があまりない私は複雑な話だと追えなかったりするのだが、そもそもこの映画はとても摩訶不思議な印象があり、筋が追えなくてもたいした問題ではないような気がする。

ベッドに寝転がるアンジー・ディキンソンと妙に白っぽいリー・マーヴィン。「白日夢のような映画」といえば真っ先に浮かぶ映画だ。


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イメージズ/ロバート・アルトマン [北米・南米映画]

アルトマンに特別な思い入れがあるわけでもなく、だからこのPFFの招待作品部門で上映された『イメージズ』を観たのも、テーマに興味があっただけだったのだが、これは本当に観てよかった。以前の日記で、「病んでいない人が病んでいる人を描くほど鼻白むものはない」というようなことを書いたが、「才能がある人を別にして」という一文を、付け加えようと思う。しかしアルトマンに病的なところがなかったのかどうか、実は私は知らない。出版されたばかりの「ロバート・アルトマンわが映画、わが人生」を読むしかないのか。っつーか、この『イメージズ』も、この機会を逃してしまった人に自慢しようかと思っていたのだが、今見たらDVD化されてるんですね。「ロバート・アルトマン BOX」・・『イメージズ』『ボウイ&キーチ』『ストリーマーズ』『ニューヨーカーの青い鳥』・・欲しいかも。

黒沢清監督に別に悪意があるわけでもないのに、以前『ドッペルゲンガー』の悪口をねちねちと書いてしまったのは、昔読んだミステリーの「分身」の怖ろしさが忘れられなかったからだろうけれども、『イメージズ』を観ながらそうそう、これだよね、これ! と満席でなければ膝を叩きたかった。見かけるだけだったり、話ができたちゃったりする、ドッペルゲンガーなんて見て何が面白いのだ。微妙に悪意的な顔つきで、無口に、こちらに向かってこないと!

幻覚と現実の区別のつかなさ、男どもに次から次へと誘惑され翻弄されるヒロインの分けのわからなさ、効果音や音楽の質の高さなど、本当にアルトマンって才能あったんだなぁ・・と痛感。何故近年はああだったんだろうなどと考え始めると、観なければいけない映画が増えるだけなんだけど。

ロバート・アルトマンわが映画、わが人生

ロバート・アルトマンわが映画、わが人生

  • 作者: ロバート・アルトマン
  • 出版社/メーカー: キネマ旬報 社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本

ロバート・アルトマン BOX

ロバート・アルトマン BOX

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2006/02/25
  • メディア: DVD



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バベルー愚かさについての映画 [北米・南米映画]

『バベル』について書こうと思っていて、書くんならちゃんと書こうと思い、未見だった『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』を観たり、『アモーレス・ペロス』も観直そうなどと思っているうちに、全然時間が取れそうもないので、とりあえず今思っていることだけ書くことにする。

『バベル』のラストはとても感動したし、好きか嫌いかと言ったら好きな映画だ。どちらかというと擁護したい。どちらかというと、という留保がつくのは精巧な映画だとかよくできた映画だとは全く思わないからだ。ヤスジローが現地ガイドにあげたライフルが銃撃事件の発端だという繋がりは、世界経済への日本の関わり方のメタファーだと深読みしたとしても無理がありすぎるし、各エピソードの筋運びだってむしろ単純極まりないものだ。暗喩に満ちた各パートのエピソードの重層性がだんだんと効いてくる『アモーレス・ペロス』のような重厚さとはほど遠い。

『アモーレス・ペロス』よりも優れているものは俳優で、ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、菊池凛子、役所広司、二階堂智、みな素晴らしい。俳優の存在感を生かすために脚本を単純にしたのではないかと勘ぐりたくなるほどだ。特に素晴らしいのが菊池凛子で、障害者と健常者との壁、孤独、それを感じた時のもどかしさや攻撃性などを体当たりで表現していて感銘を受けた。そしてそんなチエコを愛情で受け止める役所や二階堂の存在が観客の心に灯をともす。

夫婦仲を修復しようとモロッコくんだりまで来るブラピ夫婦も、遊び半分で発砲してしまうモロッコの兄弟も、子供たちを連れてメキシコ国境を越えてしまうベビーシッターも、孤独を性的な方面でしか解消しようとしないチエコも、みな呆れるほど愚かだ。「愚かである」ということで繋がっている。がしかし、各エピソードを「紋切り型」「人種的ステロタイプ」と言い切ってしまうのは何か違う気がする。「賢さには種類があるが、愚かさはみな似ている」のではなかったか。実際、彼らのような人々は沢山いて、今日もどこかで事件に巻き込まれたりしているのだろう。私が言いたいのは、この映画では「愚かさ」を表現したいがためにあえて人物がステロタイプなのではないかということだ。

この映画が嫌いな人は「愚かさ」が嫌いな人なのではないかと思う。確かに犯罪や戦争や、世間の悪は「愚かさ」によって引き起こされることが多いし、映画でそんなものを見たくない、という言い分も分からないでもない。自分は勉強して賢くなり、そんなものとは一切関わらないという選択肢も別に否定はしない。しかしそれが「映画の豊かさ」と何か関係があるのだろうか。

私はラストシーン、東京の夜景をバックに佇むチエコの裸のよるべなさにつられ、ヤスジローと一緒にチエコを抱きしめた。つい抱きしめてしまってから、その小動物のような柔らかさ、暖かさに驚いた。あなたも抱きしめなかっただろうか。それはもはやチエコであってチエコでない。あなたは一体何を抱きしめたのだろう。私は何を抱きしめたのか、ずっと考えた。今でも考えている。チエコの裸の感触はいつまでも私の中に残り、灯をともす。

「愚かさ」で世界を繋ぐこと、登場する全ての俳優に「愚かさ」を表現させること、そんな無謀な試みに成功してしまったアレハンドロ監督はやはり何よりも「映画」を信じているのではないか、とそんな気がした。


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O・プレミンジャーの夜 [北米・南米映画]

クリス・フジワラ氏の講演。O・プレミンジャーは好きな監督の一人だが、魅力を語るのが難しい監督だと思う。偏愛する(人は多いだろうが)『ローラ殺人事件』を「好きな映画貸して」という知人に貸して、ケナされ、上手く反論できなくて悔しさのあまり絶交したことがあったっけ。

フジワラ氏の連続講演は私は前回のカサヴェテスの回しか聴いていないが、こちらの監督への思い入れの違いか、今執筆中のプレミンジャー論が来年二月に出版されるという氏の思い入れの違いのせいなのか、示唆に富む指摘が多く、『カルメン』から『Angel Face』まで引用されるシーンもことごとく良かった。私は英語があまり出来ないので、字幕なしで観ると必然的に俳優の外見や身のこなしに目が行くのだが、プレミンジャーの映画のヒロインの美しさには本当にうっとりとさせられる。氏によるとプレミンジャーは典型的な反=メソッドの人らしく、演技者の内面よりも、外面に出てくる記号的なもののみで演出し、それが俳優によっては反感を買うこともあったようだが。

不在の演出、ヒロインの異質な孤独の中での実存、など気になるキーワードを反芻しながら、「喋ろうと思えばいくらでも喋れるけど、ただ今日は『Angel Face』のジーン・シモンズの孤独を思い浮かべながら、プレミンジャーに思いを馳せてください」というフジワラ氏に従い、パリで一度観たきりなものの鮮烈な印象を残している『Angel Face』のラストシーンを思い浮かべる。ああ、何処かで上映してくれたってバチは当たらないと思うんだけど・・。フジワラ氏のプレミンジャー論もとても楽しみ。

ローラ殺人事件 <特別編>

ローラ殺人事件 <特別編>

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/08/18
  • メディア: DVD

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アカデミー賞詣り [北米・南米映画]

というわけでもないのですが、『不都合な真実』(最優秀ドキュメンタリー作品賞、最優秀オリジナル歌曲賞)、『ドリームガールズ』(最優秀助演女優賞、最優秀音響賞)、『リトル・ミス・サンシャイン』(最優秀助演男優賞、最優秀脚本賞)と続けて観ました。
『不都合な真実』は観てよかったとは思うけど結局アメリカが一番CO2排出してんじゃん・・。リサイクルや車になるべく乗らないなんて貧乏人はとっくにやってるよ・・みたいな。題材はさておき映画としての面白さとしてはどうなんだろう。『華氏911』にしてもアメリカの最近の面白いドキュメンタリーは観ると「嫌米率」が高まるのが特徴ではないだろうか。
それに較べて『ドリームガールズ』は老若男女、国籍人種問わず感動し、胸奮わせられる究極のエンターテインメント。こんなのアメリカにしか作れないよ!! この映画については、もうちょっと別に書きたいと思っています。春になると何故か鬱っぽくなるので早速買ったサントラでジェニファー・ハドソンが歌うド迫力の「AND I AM TELLING YOU I'M NOT GOING」(映画で聴いた時はあまりの迫力にそんなんじゃどんな男だって逃げ出すんじゃ・・と思ったりしたけれども)を何度も聴いてカンフル剤にする日々です。
そして『リトル・ミス・サンシャイン』。いいですね。最後のダンスのシーンは可笑しいのに何故か泣けてきます。
現実のアメリカと夢のアメリカ。その落差こそがアメリカなのかもしれない。そして『リトル・ミス・サンシャイン』はそんな荒野をこそしっかり踏みしめて歩くことの大事さを教えてくれます。家族みんなで手を繋いでね。黄色いバスに飛び乗ってさ。

ドリームガールズ:デラックス・エディション(DVD付)

ドリームガールズ:デラックス・エディション(DVD付)

  • アーティスト: サントラ, マキシ・アンダーソン, シャーリン・カーモン, キーシャ・ヘリー, ダレル・バブス, ルーク・ボイド, エリック・ドーキンズ, スティーブ・ラッセル, マイケル・レオン・ウーリー, ジェニファー・ハドソン, ビヨンセ・ノウルズ
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2007/01/31
  • メディア: CD


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タブロイド/セバスチャン・コルデロ [北米・南米映画]

見逃していたエクアドルの監督の映画をDVDで。この映画は確かGWにヒルズでかかっていて、『グッドナイト&グッドラック』と迷い、結局観なかった覚えがあるのだが、失敗だったと痛感。『グッドナイト&グッドラック』と「報道の正義」という点でテーマがかぶる。しかしより痛切で、胸に突き刺さる。
ボーナストラックのメイキングを見ていて、「映画は戦場だ」というサミュエル・フラー監督の言葉を思い出した。映画を作っている人間が闘っているように、映画を観ている私たちも闘っているだろうか? という疑問を突きつけられる本編であり、メイキングであると思う。
同じくボーナストラックのもう一つのエンディングを観て唖然。どちらにしても救いなんてなかったのだ。この絶望はどこから来るのだろう。闇は確かに存在する。しかし闇を捉えられる映画は稀である。闇に呑み込まれず、映画を映画として成立させるには、強靭な精神力が必要なのだろうな、ということくらいしか私にはわからない。「ラテン・アメリカの・・」などという決まり文句を口走る前に、多くの人に観てほしい。

タブロイド

タブロイド

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • 発売日: 2006/09/22
  • メディア: DVD


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ユナイテッド93/ポール・グリーングラス [北米・南米映画]

9.11を描いた映画はこの後もオリバー・ストーン監督の『ワールド・トレード・センター』が公開を控えている。管制塔とハイジャックされた飛行機内の再現ドラマの感があるこの映画は、何よりもめまぐるしい、しかも揺れまくるカメラワークがとにかく印象的。感情移入してしまうとつらくなりそうな臨場感に、いまいち感情移入しきれない自分がいてスクリーンと自分との間が妙に気になったり。
そもそもポール・グリーングラス監督は『ボーン・スプレマシー』だって一作目のダグ・リーマンの『ボーン・アイデンティティー』の方がよっぽどいいと思ったのだ。「演出力」だの「観客に考えさせる力」だので褒めている人もいるようだがさほど新しいことをやっているとも思えない。
キネ旬で樋口尚文氏が書いていた「例えば犯罪の実話に取材した「愛のコリーダ」「少年」「復讐するは我にあり」「ホテル・ルワンダ」「ミュンヘン」は単純な正邪の彼岸に観る者を連れてゆく瞬間があり、人間の解らなさに向けて観る者の思考を開いてゆくところがある。」という文章に激しく共感。結局今村&黒木監督特集で一番良かったのは『復讐するは我にあり』だった。これは一度観ているはずなのに全く初見のごとき強い映画的快楽を感じた。細部の記憶が退屈の原因にはならず、むしろ意味の重層化に役立つような・・(それは言いすぎか)。しかしこの位のことが映画にはできるのだから、とやはり思ってしまう。
次に続く樋口氏の文章、「映画は、その天性の猥雑さで、言論が生来抱えるヒステリックな硬直を解いてゆく立場にあるのでは、と思う。」で少し考え込んでしまう。だとしたら映画について書くことはその猥雑さを逆に硬直させてしまうことなのだろうか。映画について書く時に感じる微妙な苛立ちや罪悪感はそれが原因なのだろうか。しかしそれでもなお、違う何かを求めてキーボードを打ち続けてしまうものなのだと思うのだが。その違う何かとは一体何なのだろう。


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